【体験記】
担い手公募プログラムとは

はじめに
地域に根づくお祭りに、“担い手”として携わる。
その体験を通し て、人と出会い、心が動き、自らを見つめなおす。
「担い手公募プログラム」は、そうした心の変化を生み出しています。
“お客さん”ではなく、“地域の一員”として迎え入れられる
このプログラムの最大の特徴は、単に観光客として地域を訪れるのではなく、地域の一員としてお祭りに関わることができる点にあります。
お祭りの準備に始まり、練習、本番、そして慰労のひとときに至るまで――
表面的な観光では 味わうことのできない、“暮らしの内側”に触れることができるのです。
交わされる言葉の端々に、土地の記憶が宿る
練習の合間に交わされる言葉、お祭りを観に来たおばあちゃんからのあたたかい声援、夜の慰労会で静かに語られる若かりし頃の記憶。
そうした何気ない断片にこそ、地域が何を大切にしてきたかが表象されています。
都市の喧騒から少し離れ、静かな山間や港町で過ごす日々の中で、旅人であるはずの自分の存在が、少しずつ地域に溶け込んでいく。
この体験は、“訪れた場所”がいつの間にか“心の拠り所”になる、そんな瞬間を私たちに与えてくれるのです。
経験も知識もいらない。ただ“関わる”ことから始まる
「担い手」と言っても、特別な技術や知識は必要ありません。
初めてでも、一人でも、あたたかく受け入れてくれる土壌があります。
必要なのは、地域に敬意を持ち、共にお祭りをつくっていこうという気持ちだけ。
そうして始まった時間は、“共同体の一員”としての関係性を育み、私たちの中に第二のふるさとのような存在を残していくのかもしれません。
おわりに
誰かの力になりながら、誰かと大切な瞬間を共有することで、かけがえのない記憶となり、自分自身を見つめ直すきっかけになります。
伝統の真ん中に身を置き、地域とひとつの時間を共有する。
それは、現代の暮らしの中で忘れかけていた何かを、そっと思い出させてくれる体験です。
観る旅から、担う旅へ。
〜非日常の空間で、“自分らしさ”を取り戻す〜
▶︎ 参加をご希望の方へ
過去の様子や体験者の声もご覧いただけます。
お祭り魂育成塾~三津祇園祭編~